アメリカは本当にアイデア豊富だよなぁ…
会社員をビルに閉じ込めてバトルロイヤルさせるとか…
ハリウッドのブロックバスター映画に文句を言いつつも、よくこんなアイデア思いつくなというような映画を次々と生み出すあたり、やはりアップルを生み出した国だなぁ…なんて実感します。
本作「ベルコ・エクスペリメント」は、予告をみて興味をそそられた作品です。
映画「サラリーマン・バトル・ロワイアル」のあらすじ
コロンビアのボゴタにある高層ビルの会社「ベルコ・インダストリーズ」。
ある日従業員たちが出社すると、突然、奇妙な社内放送が流れ、互いを殺し合えと命令されます。
最初は冗談だと思う従業員たちですが、電話も通じず、建物を出ようとするとドアや窓にシャッターが下りて出られなくなります。
ビルの中に閉じ込められた80名のアメリカ人従業員たち。
頭の中にはチップが埋め込まれていて、数名の頭が突然爆発。殺し合わないと、頭の中のチップを爆発されます。
映画「サラリーマン・バトル・ロワイアル」の登場人物
冒頭に述べた通り、会社の従業員を無理やりバトルロイヤルさせるという奇想天外な発想には脱帽です。「会社員」と「バトルロイヤル」という対局にある言葉がキーワードになっていて、ブログのタイトルに通じるものがあります。
この映画には、「あ!あの人!」と嬉しくなるような脇役の俳優さんがたくさん出ていました。
ジョン・ギャラガー・ジュニアマイク
10クローバーフィールド・レーンに出演していましたね。
ごめんなさいね、存在感が薄いというか、なんで主役なれたんだろう…という感じですね。
マイケル・ルーカーバド
つなぎも似合うマイケル・ルーカー。
本作ベルコ・エクスペリメントのポスターにも堂々の登場。
カッコイイですねー。雰囲気がたまらんな。
ハゲとか関係ねえ。男は髪じゃねえ。
ウォーキング・デッドでダリルのレッドネック兄ちゃんメルルを演じていましたね。マイケル・ルーカーは主演向きの顔ではありませんが(失礼)、脇役や準主役、重要なキャラとしてオーラを放つ名俳優です。
トニー・ゴールドウィンノリス
ゴースト~ニューヨークの幻~でサムの友人を演じていた男性が出演していますが、あなたはキアヌですかと言いたくなるほど、驚くほど年をとっていません。
いつもスーツの上司役が似合う名優ですね。
オーウェン・イオマンテリー
海外ドラマ「メンタリスト」でウェイン・リグスビーを演じたオーウェン・イオマンも出演しています。
メンタリストではアクセントを隠してアメリカ英語で話していますが、実はイギリスのウェールズ出身で、強いアクセントがあります。本作ではアクセントを隠さずにそのまま素で話しているので、また印象が違いますね。
メンタリストのリグスビーのイメージが強かったので、今回のキャラはまた一味違ったオーウェン・イオマンを見れました。
ジョン・マクギンリーデュークス
歯が自慢のジョン・マクギンリー(分かる人は分かる)。けっこうサイコちっくな役が多いですね。
エイドリア・アージョナレアンドラ
プエルトリコ出身の美人さん。
マイクのガールフレンドを演じています。
パーソン・オブ・インタレストや新作ドラマ「エメラルド・シティ」に出演しています。
超絶美人なんだけど、女優としてはちょっとインパクトが足りない気がします。
海外ドラマ「キリング」で父親を演じていたブレント・セクストンも出演しています。この人もいい味出しますね。
サラリーマン・バトル・ロワイアルの全体の感想
キーパーソンとなりそうなマイケル・ルーカーは早々に退場してしまいます。これには腹が立ちました。マイケル・ルーカーは過小評価されている気がします。パートナーの男が最初からずっと精神不安定でしたが、やっぱり危ない奴だった。
そして一番上司であるノリスは、最初こそ「落ち着け、力を合わせて乗り切ろう」スピーチをするものの、すぐに自分可愛さの方へ振れて行きます。
そしてノリスを中心に、ドラスティックな「言われた通り、人を殺すべき」派と、良心の「なんとか他の方法を考えよう」派に分かれます。前者はマイノリティ、後者はマジョリティです。
一応、主役は良心派のマイクなんですが、存在感が薄い…で、ガールフレンドのレアンドラがこれまたよく分からない役というか、ちょっとウザい。というのも、ノリスたちの暴走に反対な一方で、マイクがノリスたちを止めようとすると「何してんねん!」という態度で、偽善的でした。
でもレアンドラは途中から変態を倒したり、奮闘しました。
早い段階で、一人で隠れた方がいいような気がしますね。最初にとっとと一人で隠れたダニーは利口だと思いました。でもせっかくエレベーターのシャフト内にいたんだから、そのまま隠れていればいいのに、なぜノコノコとエレベーターに戻ってエレベーターで降りてきてみすみす撃たれてしまったんでしょうか!?
一番驚きだったのは、ノリスがチャック・ノリスだったことですかね。
結局最後の種明かしは、ヒューマン・エクスペリエンスのために殺し合いをさせていただけで、予想通りの展開というか特に驚きはありませんでしたが、生き残った一人のアクションが機転が利いていました。
暇つぶしにはいいかなという感じですかね。
評価:50点