どうも
寒いし眠いけどサンタ業務をこなしたGです。
昨夜、「ラブリー・ボーン」という映画を見ました。
映画を見たら、あるシーンでパニック発作が起きそうになりました。
こんな映画みると、子供が高校生くらいになっても目が離せなそうで困ります。
予告以上のネタばれはしていません。
映画【ラブリー・ボーン】作品情報
原題:The Lovely Bones
公開年:2009
監督:デビッド・M・ロゼンサル
出演:シアーシャ・ローナン
スタンリー・トウッチ
マーク・ウォールバーグ
レイチェル・ワイズ
スーザン・サランドン
上映時間:135分
言語:英語
映画『ラブリー・ボーン』のあらすじ
1973年12月6日、14歳のスージー・サーモンは、学校から帰る途中、姿を消した。
スージーは学校から家に帰る途中、トウモロコシ畑で近所の中年男に声をかけられ、殺されてしまったのだ。
現世と天国の狭間の世界で、犯人を怖れ、憎みながら、残された家族の人生を見守る。
という、いままでにあまり見たことがないような映画です。
映画『ラブリー・ボーン』の感想
まず、主役の女の子スージーがめちゃカワイイ。顔がカワイイとかそういうだけじゃなくて、天真爛漫というか、本当にまっすぐて素敵なんです。赤毛とそばかす、ブルーアイが美しい。本当に素敵な子なんです。
それゆえに14歳のスージーがあんな酷い殺され方をしてしまうなんて。
それだけでもうパニック発作が出てしまいそうになるのですが…
実際にペドファイルのオヤジに導かれ、二人きりになってしまったシーンで、まさにパニック発作が起きそうになりました。
苦手なものって人それぞれです。
たとえばホラー映画の「ソウ」の残酷描写などを見ても、私はトラウマにならないのですが、本作のような映画のワンシーンはトラウマになってしまいます。
それまで気さくなオジサンを演じていたペドファイルが、スージーを自分の手中に入れてから
不気味な雰囲気を出してきた時
明らかに変な質問をしだした時
この辺りがもうキツくて、過呼吸気味になりました。
「エクソシスト」のような悪霊がいるかどうかはわかりません。
でもペドファイルは現実に存在します。
現実の恐怖です。
女の子を持つ母親としても、性的虐待の被害者としても、非常に辛いワンシーンでした。
そして母親が作ったスージーのニット帽が、土まみれになって母の手に帰ったとき。
親になって分かることのひとつは、子供を失うことより辛いことは他にないということです。
自分が死んだほうがよっぽどマシなんです。
本作は、スージーが現世と天国の狭間in-betweenの世界から残された家族をみることに焦点が置かれているので、両親の苦悩や悲しみは最低限しか描かれていません。
幸い、そのおかげで私の涙腺は崩壊せずに済みました。
でも「ゴースト~ニューヨークの幻」くらい泣きましたけど。
スージーの愛らしさ、可愛さは、現世と天国の狭間であるin-betweenの世界の映像美に非常にマッチしていました。
スージーの他に、とても良かったのが、スージーのちょっとアレな祖母を演じるスーザン・サランドンです。
すばらしい
テルマ&ルイーズで彼女に恋してから一体何年が経ったのでしょうか。
けっこう高齢だと思いますが、若い、美しい。
なにこの圧倒的オーラ。
こんな祖母が欲しい。
あるいは自分が高齢になったら、こんな風になりたいもんだと思いました。
スージーの母はレイチェル・ワイズです。カワイイ。母親役がとても自然でした。
一人ダメだったのは、スージーの父役マーク・ウォールバーグです。
これは完全に人選ミス。
マーク・ウォールバーグのせいでもないし、彼の演技が悪いわけでもありません。
マーク・ウォールバーグといえば、マッチョで体育会系で熱い男です。
彼のイメージは、フットボール、スナイパー、兵士、強面のお兄さん、ブラザーです。
でもスージーの父は会計士。
途中で高校生くらいの男の子にフルボッコにされちゃったりします。
こんなんマーク・ウォールバーグじゃねえ。
スージーとのやり取りが好きでした。優しくて暖かくてとてもいいパパです。
そしてペドファイルを演じる不気味なおっさんにスタンリー・トゥッチ。
いい役者ですね。オネエ系からペドファイルまで演じられる実力があります。この映画では心底気持ち悪くて憎しみが沸きました。
好きな俳優がたくさん出てるのが嬉しかったです。
最後、犯人の顛末ですが、あれは蛇足だったような気もします。
スージーが家族への思いや犯人への憎しみから自分を解き放って狭間の世界から天国へ行くことが物語の要だと思うので。ポスターでも「人生と死後の物語」となってましたね。
実際に死んだらどうなるんだろう、と誰もが一度は考えたことがあると思います。
家族を亡くした時や、自分に死が近づいた時に、この映画のことを思い出したい。