ミセスGのブログ

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戸塚ヨットスクールの幼児教育がヤバすぎる。これは明らかに虐待だよ。

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現在の戸塚ヨットスクールの幼児教育の動画を最近見た。

思わず息を飲む瞬間が何度もあった。

明らかに児童虐待である。

マスコミはこれをテレビで普通に放映してるが、とてもじゃないが私は6歳の娘にこんな動画は見せられない。こんな動画を見せたら「日本はわずか3~6歳の子どもにこんな暴力的なことをする国なのか?」と思われる。

2016年11月28日追記: youtube動画は削除されている。

 

現在の戸塚ヨットスクールの幼児教育

1時間半も足のつかない海でヨットの練習をしたあと、海に無理やり放り投げられた4歳の男の子。テレビには「恐怖心を克服できるか?」というタイトルが表示されるのだが、4歳の子どもに恐怖を与える環境を作って克服させる必要があるのだろうか?

4歳の子どもには、両親の愛情をたっぷり注ぎ、甘やかせ、何があっても安心できる状況や、両親が必ず自分を守ってくれるという安心感を与えるべきではないのだろうか。

4歳の男の子は海に放り投げられた恐怖心からヨットの上に立つが、テレビ側のナレーションがまるで海に放り投げた行為を支持するかのように流れるのは問題だ。

記者: 海に放り投げる行為は今親はやらないですよね?

校長: やらんのではない、やれんのよ。そいつはマスコミのせいよね、虐待だと言いだすから

 

この校長は何を言っているのだろうか?

あたりまえだ。5歳の子を足がつかない沖合いの海で放り投げる行為は、児童虐待以外のなにものでもない。

戸塚ヨットスクールの女性スタッフは、笑いながら「(5歳の男の子が)泣いてます」と言っている不快感でいっぱいだ。

さらには3歳の子までいる。

もっとわからないのは、この子たちの親だ。

3歳の男の子の親は、子供の表情について記者に尋ねられると、満足そうに

いい経験になったと思います。疲れ切っていると思います。車に乗ったらすぐ寝ちゃうと思うんですけど、でもやり切ったのかな

と言っているが、この3歳の子の表情は、私には

恐怖心と大人に対する不信感でいっぱいの表情にしか見えない。

さらに、3歳くらいの小さな男の子が頭をドつかれたり、「わかった」という発言をして校長に「なんちゅう生意気な口きくんじゃ。なんもできんやつが。」と両頬を手の平でピシャリと押さえつけるように叩かれている。幼い男の子が、身体をこわばらせているいるのが分かる。

校長は「なんもできんやつが」と3歳の子に自虐心を植え付けるような言葉を吐きながら、大人の大きな手の平で、後ろから顔の両サイドを包み込むようにぴしゃりと叩くと、幼児にはかなりの衝撃なはずだ。(年齢を確認しようと思ったが、胸糞が悪くて二度と見る気になれない。)

3歳の男の子は、父親が来ても、タオルを胸の前に抱きしめたまま、動くこともなく立っているだけだ。このくらいの年頃は歩き回ったりする時期だが、虐待を受けている子というのは両手を体の横に下げたまま動かさなかったり、動作を最小限にして身を守ろうとする。(暴力をふるう者の注意を引きつけないためにだ。)

私には3歳の子が胸の前でタオルをぎゅっと握って立っているだけの様子がとても奇異に映った。タオルやぬいぐるみを胸の前で強く抱きしめるのは、安心感を感じるのと、自分を守ろうとする行為だ。

 

取り上げるだけのマスコミ

このニュース番組は、「自身も3歳の子がいるが、ここに預けられるかと言ったら預けられない」という女性のコメントとともに、男性アナウンサーが「こういう考え方もあるということです。」と締めくくられる。

私たちはこの動画で明らかな児童虐待を目撃しているのに「こういう考え方もあるということです」で終わりにしていいのか。

取材したマスコミは「首をひねりたくはなるシーンも」あると言いつつも、特に何をするわけでもない。警察に相談するわけでもない。これだけ死人が出ている団体が放置され、さらに今また3歳から10歳の大切な子供たちに同じようなことが起ころうとしているのだ。

テレビ撮影の前でこれだけのことをしているのだから、カメラがないところでは暴行はもっと酷いものだと予想できる。

「なんでもかんでも児童虐待とする風潮は良くない」という人もいるだろう。現にこの戸塚ヨットスクールの校長はこれらの行動を虐待だと考えていない。しかし、子どもの心と体に少しでも危険が及ぶ行為は、まず児童虐待を疑ってみるべきだ。その点で日本はもっと児童虐待というものにセンシティブになるべきだ。

次回は、アメリカの児童虐待への姿勢から、日本の問題点を考察してみたい。