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【ウェントワース女子刑務所】シーズン1の感想(ネタバレ)ハマって眠れない!

ウェントワース女子刑務所


先日記事にした海外ドラマ「ウェントワース女子刑務所」がヤバいです。

「ウェントワース女子刑務所」が最高に面白い!感想と人物紹介(ネタバレなし)

シーズン1は全10話ですが、続きが気になってどんどん見てるうちに夜中の3時になってしまいました。

シーズン1を見終わった感想は…

ヤバい!面白すぎ!

旦那はこういうドラマが好きじゃありませんが、私が見ているときにちょこっと現れて断片的に見たのですが、食い入ってましたよ(認めませんけど)。

以下ネタバレ含みますので、見ていない人は引き返してください。絶対にシーズン1から見て下さい。

 

【ウェントワース女子刑務所】シーズン1の感想(ネタバレ注意)

もうね…後半はさらに泣きまくりでしたよ。

タイタニックとゴーストの2倍くらい泣いたわ。

特にビーの娘デビーが死んじゃった時。

しかも「ヘロインの過剰摂取で死んだ」とか「腕に注射の跡があって、常用してた」とか聞かされた時。

やはり娘を持つ母の身としては、自分を重ねて見てしまう。

これはもう嗚咽がでるくらい泣きましたよ。

ドラマ見てこんなに泣いたのは初めてですわ…

ビー役の女優さんは素晴らしいですね。自分だったらこうなるだろうな~っていう感じそのままでした。

しかもデビーがまた美少女なんだな。

ビーは決して犯罪を犯すようなタイプではなく、ごくふつうの主婦なんですよ。でも旦那のDVがものすごくて、それに耐えきれなくなり、旦那を自殺に見せかけて車のガスで殺そうとしてしまう。いや~私は暴力を受けたことありませんが、ものすごい気持ちが分かります。

でも16歳の娘がかろうじて異変に気付き、娘に止められます。

可愛い娘を置いて刑務所へ…しかも旦那はDVのクソ野郎ときたら…もう心配で頭がおかしくなりますよね。電話をかけようと思っても、いやがらせされたりして、なかなかかけられない。やっとかけれたと思ったら、旦那が電話に出ようとせず、出ても娘と話をさせてくれない。

そんな中で、刑務所内の面倒くさい派閥にも対応せざるを得なかったり。ジャックスに娘を脅されたり!!

二大派閥のうち一つを治めるリーダーのフランキーは、最初かなりムカつく奴で、ビーに麻薬を持ち込ませようとしてビーを窮地に貶めたりするんだけど、刑務所内での生き方を心得ていて、おまけに賢い人でもあるんですよね。

仲間が勝手に何かをしたりすると、その余波があることを理解しているため、ビーにも勝手に行動するなと命令します。

ビーはその辺が最初わからなくて、判断ミスを犯したりしてしまうのですが、基本的にふつうの女性なので、正しいことをしようとします。フランキーをレイプしようとするジャックス(もう一つの派閥のリーダー)の企みを知って、ジャックスに直談判に行ったり。

その結果、ビーはジャックスによってリンチに遭いますが、フランキーを助けようとしてリンチを受けたということで、囚人たちのリスペクトを得ることになります。

ビーは別に囚人たちの派閥とかどうでもよくて、ただ単に争い合ったり傷つけあうことが不毛と感じているだけなんです。娘のことが気がかりで、それどころじゃない。だけど、決して好きな相手ではないけれどもフランキーがひどく暴行されることを知ってて何もしないわけにはいかなかった。その良心は私たちにとってごく普通のことなんだけど、刑務所ではそうじゃないんですね。

派閥に興味のないビーが、良心に従って正しいと思ったことをした結果、自然に囚人たちにリスペクトされ始める過程がすごく上手に描かれてます。

ジャックスが子供を使ってヘロインを持ち込もうとした(子供にヘロインを飲ませて)という噂が広まり、刑務所内の雰囲気が一変してジャックスが堕ちて行く過程もすごかった。旦那は若い女と浮気に走り、ジャックスと離婚しようとするわ、息子には縁切りされるわ、刑務所では囚人全員から命を狙われる羽目になるわ。

ジャックスの息子も酷いな。ジャックスは息子に「別れろ」とは言ったけど、殺せとは言ってないよね? break up with her としか言ってなかったんだけど…それが「殺せ」の暗号でない限り。デビーが死んだのは想定外だったのかもしれない。

でもジャックスが最後にビーをあれだけ挑発したのは、ビーに自分を殺させるためだったのかな?それとも保護プログラムに入って生き延びる気だったのか…

 

ウザすぎるキャラ

最初はいい人なのかと思ったら、とんでもなくウザいキャラがいます。

それが女性刑務官のヴェラです。

支配的な母親と二人暮らしで、男性と付き合ったことさえないヴェラ。プライベートライフがまったくなく、仕事以外は母親と付きっ切りの生活。

友人からの飲みの誘いも、アダムという架空のボーイフレンドの話をして断る毎日。

そんな中、ひそかに思いをよせるフレッチと付き合うことになったのも束の間。初めて結ばれた(初体験!!)翌朝、フレッチがヴェラのために朝食のオムレツの卵を買いに行ってる間にごそごそと引き出しを開け始め、フレッチの日記を読み始めると言うサイテーな行為。

しかも刑務所の暴動のさなかに何者かによって殺された前刑務所長メグの悪口を書いてあったからって、フレッチが殺したと思い込むヴェラ。

その後ヴェラに日記のことを誰にも言うなと口止めしに行ったときに「私たちのことは?」と言って「Fuck off」と言われる、とことん冴えない女。

おまけに暴動を起こすようにジャックスに頼んでいたという裏の顔も。(自分が暴動を収拾して手柄を得たかったため)

でもこのウザキャラの描き方もまた上手ですね~。

 

ウェントワース刑務所の魅力

刑務所内の人間関係や、ビーが不幸な境遇に置かれたごくふつうの主婦から所内でリスペクトを得られるようになるまでの描き方はもちろんですが、キャラの複雑さが魅力です。

たとえばフランキー。イヤな奴ですが、仲間のトニのウソによって、独房に5週間入れられてしまった時も、否定もせずに黙って受けいれます。また、ジャックスの命令でビーにアイロンで手を焼かれた時も、一応仲間なのでビーに暴力を返すことはしませんでした。

ジャックスは最初に親切そうに接してきますが、拷問をしたりする残酷なリーダーです。

頼りになると思ったリズは、アルコールを盗み飲んで、ものすごい暴言を吐いてめっちゃ下品でイヤな女になったり。

優しくて思いやりのあるドーリーンは、リズのアルコール摂取をやめさせようとしてボトルに漂白剤を入れたり。でもそれを知ったフランキードーリーンを叱責するも、誰にも言わなかったり。そんでもって、ドーリーンはさらにフランキーを裏切ろうとしたり。

私の好きなキャラはブーマー。めっちゃ太ってるんですけど、なんかカワイイ。

ビーがフランキーを助けるためにジャックスたちからリンチを受けたんですが、何も喋らなかったこともあって、囚人からリスペクトを得始めてるんですが、フランキーがそこに恐怖感を抱いて衝突しちゃいそうな予感もします…

いい奴と思ったら、悪行にでたり、イヤな奴と思ってたらいい奴だったり。人間の泥臭さを感じられるドラマなんですよね。私の大好きなゲーム・オブ・スローンズみたいだと思いました。

シーズン1を見終わったところですが、一度見始めると止まらなくて寝不足になってしまうので、次のシーズンは週末にまとめて見ようかな…

ウェントワース女子刑務所、おススメです!

ウェントワース女子刑務所はHuluで見れます。