三重県の錦見鋳造さんの傑作「魔法のフライパン」。
魔法のフライパンはテレビでも何度か紹介されていて、納期は1年待ちとか。私は5か月待ちくらいで魔法のフライパンを手に入れました。
魔法のフライパンを買おうと思ったきっかけは、今使っているテフロンのフライパンがダメになってきたからです。
使いやすさからいつもテフロンのフライパンばかり選んでいました。しかしテフロンでだろうがダイアモンドコーティングだろうが、コーティングはどうしても剥げてきます。先日1万円くらいで購入したスイスのダイアモンドコーティングのフライパンも1年ちょっとしか持ちませんでした。
テフロンだと、結局数年に一回は買い替えてます。そのうちコーティングを食べてる気分になってきました。化学物質なので有害性もちょっと気になってきました。数年ごとにフライパンを買い替えるのもイヤになってきました。
そこでやっぱり鉄のフライパンがいいなぁと思い始めたんです。でも鉄のフライパンは重いし、結局テフロンのフライパンに戻ってしまうのかなぁ・・・な~んて考えながら探していて見つけたのが「魔法のフライパン」でした。
魔法のフライパン
魔法のフライパンって何が魔法なの?
魔法のフライパンの何が魔法かと言いますと・・・ずばり鉄なのに軽いことです。
我が家には夫がもともと持っていた原始的な鉄のフライパンがあって、その重さを知っている私は魔法のフライパンの軽さを驚異的に感じました。
一番大きい28㎝サイズで重さ1,150gです。もちろんテフロンなどの軽量フライパンにはかないませんが、鉄でこの軽さは驚異的。ちっとも重いと感じません。
魔法のフライパンと一緒に「魔法の北京鍋」も頼みましたが、さすがに魔法の北京鍋は貧弱な腱鞘炎もちの私には片手で操作は困難ですが、それでもかなり軽い方です。
実家ではFisslerの大型フライパンを使用してましたが、コーティング系でもすっごい重かったです。使いやすくて良いフライパンなんですけどね。
魔法のフライパン:サイズ展開
魔法のフライパンは 24cm、26cm、28cm という3サイズ展開です。
3人家族の私は、一番大きい28㎝にしました。
注意して頂きたいのですが、魔法のフライパンは最大直径に比べて底部の直径が狭いです。
上の写真を見てみてください。底部の直径は上部にくらべてかなりテーパーして小さくなっているのがわかると思います。したがって直径28cmのフライパンでも底部はそれより小さくなります。
計ってみたところ、直径28㎝のフライパンで底部の直径は20cmでした。
つまりハンバーグなどを焼くとき、実際にハンバーグの身が接触する底面は20cmの余裕しかないということです。 ハンバーグだと3個が限界でした。
魔法のフライパンの特徴
魔法のフライパンは、鋳鉄なので熱効率が良く、熱が下がりにくいです。
テフロンと違って超強火にしてもフライパンを痛めることもないし、 たわしでガシガシしても大丈夫です。
ハンドルも一体型なので、経年でハンドルだけ外れるという心配もありません。
ハンドルはフライパンが熱くなっても直接持てますが、フライパンの本体付近の方は熱くなります。
魔法のフライパンの板厚はなんと1.5㎜です。さすがMade in Japan。日本経済に貢献という意味からもやはり日本製を選びたい。
IHにも対応してます。
実際に魔法のフライパンを3年間使ってみた感想
使ってみて感じた一番大きな違いは、テフロン系のフライパンに比べて、料理の温度が下がりにくいです。 テフロンの方は、今までテーブルで食べる頃にはすっかり冷めちゃったりして結局電子レンジで温めなおすことが多かったのですが、魔法のフライパンはお料理の温度がしばらく温かいです。
そして心配な「くっつき」「焦げ付き」ですが…正直言って、ある程度は焦げ付きます。
テフロンやダイアモンドコーティング加工されたフライパンのように油なしでするするとは行きません。但し、魔法のフライパンをきちんと手入れしてあれば、油を引くことによってスルスルは可能です。
これは鉄のフライパンや鉄鍋を使うプロのシェフがやっている手入れ方法ですが、焦げ付くようになる理由は、フライパンに目に見えない食材や焦げがこびりついているのが原因だそうです。タワシなどでよく洗って落とす必要があります。
その後、15~30分ほど空焚きをします。空焚きをすることによって鉄が炭化し小さな孔があきますので、空焚きした後に油を敷いて油を孔に吸わせます。これによって表面に油膜ができます。覚めたら普通に洗って保管します。こうすると次回使うときにはスルスル使えます。目玉焼きのスル~スル~もできます。
食材を入れる前にしっかり温めることも忘れずに。温まる前に食材を入れてしまうとくっつきます。
また、一度強火で温めた後は、中火くらいに戻しましょう。強火のままにしておくと温度が熱すぎて食材が焦げてしまいます。
大抵のものは魔法のフライパンと魔法の北京鍋で対応可能ですが、やはり油を敷かずに作りたいクレープなどは無理です。クレープなどにはダイアモンドコーティングの鍋を使用しています。鉄のフライパンは間違いなく一生使えますが、全能ではありません。目的によって使い分けは必要となるでしょう。
最後に、これから魔法のフライパンを買おうとしている方にアドバイスです。前述したとおり、フライパンは底径が外径より小さめなので、家族二人以上でしたら大きい方の28㎝サイズをおすすめします(28cmで底部の直径20cmです)。
北京鍋も、我が家は3人家族ですが一番大きい29㎝でちょうどよかったです。