アメリカのお店は、返品・交換が簡単です。返品できる期間は店によって少し異なりますが、購入後30~45日は返品可能です。通常はレシートとクレジットカード払いでしたらそのクレジットカードを持っていきます。
オンラインショッピングでは送料無料・返送料無料のところも多いです。アメリカのGDPの7割は個人消費ですが、この買い物のしやすさがアメリカ消費が堅調な理由の一つに貢献していると言えます。
日本で購入商品を返品するときは、特にお店に直接返しに行くときは何となく気が重くありませんか?申し訳ないような気持ちになりませんか?
でもアメリカではそんな気持ちになる必要はありません。堂々と返品が可能です。
先日、アメリカのデパート「Nordstromノードストロム」でエスティー・ローダーのファンデを購入したんですが、家でつけてみて色が合っていなかったので返品しに行きました。
レシートなし、箱なし、袋なしで返品
クレジットカードで払いましたが、レシートを捨ててしまいました。箱も捨ててしまいました。ノードストロムの袋も捨ててしまいました。ナイナイづくしで、ファンデ本体しかありません。しかも3回くらい使用済み。
まさかこれで返品交換はできないよね~なんて思いながらもダメ元でトライ。アメリカではダメ元でやってみると意外にOKだったりするので、ダメだろうな~て思わずに必ずトライしてみて下さい。結果がNGでも、損はしないのですから。
Nordstrom(ノードストロム)の化粧品コーナーに行き、エスティー・ローダーのカウンターで
「これ先週土曜日に買ったんですけど、返品&交換できますか?
レシート捨てちゃったんですけどね。」
と尋ねました。
店員さんは快諾してくれて、代わりのファンデ色を選んでくれました。クレジットカードを機械に通して終わりです。
ノードストロムはカスタマーサービスの評判が良い
あとでわかったことですが、Nordstrom(ノードストロム)はカスタマーサービスに定評があり、返品交換にはとても寛容だということです。
「ノードストロムで購入した化粧品を最後まで使い切ってしまったけれど、化粧品のせいでニキビができてしまったので返品したい」という返品要求にも快く受け付けてくれたという投稿も見ましたので、やはりかなり寛容なポリシーなのだと思います。
買い物をしやすい環境づくり
日本ではGDPの6割が個人消費で、アメリカに少し劣るぐらいです。消費増税の影響もあって、消費マインドが冷え込んでいますよね。
日本で返品交換をする場合、レシートはマストですし、箱や袋もないと受け付けてくれません。購入時の状態そっくりそのままで、という大前提があります。まして使用済みの商品の返品など論外です。先に述べた「申し訳ない」という心情的な要素もあります。
そのため、買い物に対する敷居が高くなってしまい、ますます消費しにくくなっているのではないでしょうか。
思い切ってアメリカのような寛容な返品交換システムを導入することによって、消費者が消費しやすい環境を作ることが消費の底上げになるのではないでしょうか。