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Netflix【カーゴ】映画の感想:父の愛に号泣した奇跡の7分ゾンビ映画のリメイク

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カーゴ@Netflix

2013年、わずか7分の映画が世界のゾンビファンを号泣させた。

映画の名前は『カーゴ』。※カーゴは荷物、貨物のこと。

『カーゴ』は、オーストラリアが主催する世界最大の短編映画フェスティバルTropfestoのファイナリストだ。

その後、youtubeにアップされるやいなや、世界中に拡散され、2018年までに1400万回再生された。

この驚異的な短編ゾンビ映画のリメイクが、本作『カーゴ』である。

 

【カーゴ】オリジナル版

まずはオリジナルについて。

ゾンビウイルスの終末世界で親子3人が逃げようとしていたものの、車が木に激突。母はすでにゾンビに転化し、父も腕を噛まれている。

父に残された時間は3時間。幼い娘を守るため、父が最後に下した決断とは…

まずはオリジナルの7分の短編映画『カーゴ』を見てほしい。絶対見てほしい。感動するから見てほしい。いいから見てほしい。

 

見た?

 

見てないでしょ?

 

戻ってちゃんと見て。早く。

 

私も今また見返した。これで5回目くらい。また泣いてる。

 

7分でこれだけコアゾンビファン(私)を唸らせるなんて、タダものじゃない。マイケル・ベイの150分を見ているより、この7分のほうがどれだけ貴重であろうか。映画はつくづく長さではないことを思い知らされる。

オリジナルの7分は、一秒たりとも無駄なシーンがない。

ロージーが泣き出したので車に貼ってあるデカル・スティッカーの母の分をひっぺがしてロージーにあげると泣き止むとか、このディテール泣くわ。

 

【カーゴ】リメイク版あらすじ

せっかく船上ハウスでサバイバルしてたんだけど、他のボートを漁っていたらうっかり噛まれてしまう母。

母を病院に連れていこうとするけど途中で事故に遭い、そのすきにゾンビに転化した母に噛まれる父。

父に残された時間は48時間。ロージーを背中に乗せて、預けられる人を探す。

 

【カーゴ】リメイク版の感想

カーゴのリメイクが製作されるという知らせを聞いた時は、微妙な気持ちを抱きましたね。正直言ってオリジナルが傑作なだけに、リメイク作らなくても…と思いました。リメイク作って駄作だったら、この奇跡の7分を台無しにされる気がしてね…

まぁ、父の娘への愛という普遍的かつしっかりしたテーマはリメイクにもそのまま受け継がれているんだけど、フルタイムの映画にするとなると、まぁ余計なことを入れないと間がもたないのよ。

それで無理やり若い美人の女性を手籠めにした男だとか、アボリジニの女の子と父ちゃんの追いかけっことか入れてくるんだけど、やっぱり要らないなぁ、こういうサブ話は。

白人様に殺されまくったアボリジニが仕返しとばかりに白人ゾンビを殺しまくるというアイデアや、白人の赤ちゃんであるロージーを助けることになるのがアボリジニというのも悪くないですけどね。

それから主役はマーティン・フリーマンじゃないほうが良かった。オリジナルの父ちゃんはすごく良かったんだけど、マーティン・フリーマンだとコメディ感とナヨ感が出てしまう。武骨なタイプの男性が赤ちゃんを背中にしょって、ゾンビ化する己と戦いながら、時間がなくて焦っている方がギャップが強くていいんじゃないかと思いました。

評価:35点