ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想もガッツリ書いている、ホラーを愛する国際結婚&アメリカ在住女のブログです。

ホラー映画「ジャッカルズ(原題)」の感想:カルト教団によるホームインベージョンスリラー

ホラー映画ジャッカルズホームインベージョンスティーブンドーフ

「ジャッカルズ(原題)」を観ました。

これも兼ねてから観たかった一作です。

怖い怖いホームインベージョンものにカルト教団がついてきて、二重で怖そうです。

評判は…あまり良くないですね。

Rotten Tomatoesでは36%、imdbでは4.7と厳しい評価です。

何がいけなかったんでしょう。題材は良いのに。

主演は地味ながらもB級映画で末永く頑張っているスティーブン・ドーフ。「ザ・ゲーム」や「サイレントヒル」のデボラ・カーラ・アンガーも出ています。

映画「ジャッカルズ(原題)」

悪魔の追跡」ミーツ「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」みたいな感じですね。悪魔の追跡は言い過ぎか。カルトっていう以外は接点ないわ。ちょっとカルト団がパージっぽいノリがあります。

このカルト教団はジャッカルみたいなマスクかぶって、ジャッカルみたいに遠吠えをします。

 

「ジャッカルズ」のあらすじ

舞台は1980年代。ジミー(byスティーブン・ドーフ)を雇って、カルト教団から息子ジャスティン(20歳前後?)を取り返したパウェル家の父母、兄のキャンベル、ジャスティンのGFサマンサと二人の赤ちゃん。

しかしジャスティンはどっぷりカルトに洗脳されています。ジミーは家族の怒りや動揺を抑えながら、ジャスティンを洗脳から解こうとするのですが、マスクを被ったカルト教団がジャスティンを奪い返しにきます。

 

「ジャッカルズ」の感想(途中からネタバレあり)

スティーブン・ドーフはかつてハーヴェイ・カイテルと共演するほどの俳優だったんですけど、いまいち出演作に恵まれず、ずっと裏街道を走っているイメージですね。頭もだいぶハゲてきましたが、でも嫌いじゃない。声が渋いんですよね。

現在44歳です。丸首Tシャツが似合ってますね。丸首Tシャツが似合う男性ってすごく格好いい。個人的にはVネック着ている男性が好きじゃない。胸元ちょっと出しちゃったりとか。こういうシンプルなTシャツ+Gパンが似合う人にときめきます。

さて、そんなスティーブン・ドーフ演じるジミー。自信があって、眼光鋭く、味方にすると頼もしいタイプです。ジミーの左腕に Semper fi のタトゥーがチラリと見えます。

ドラマ版「ザ・シューター」をご覧の方はご存知ですね。Semper fi はラテン語の Semper Fidelisのことで、always faithful(常に忠実であれ)という意味です。米国海兵隊のモットーであり、忠実であれの対象は、神、国、家族、そして海兵隊の仲間です。

さて、最初にツッコミたいところですが、カルト教団から息子を救い出したと言うのに、なんであんな人気のない林中の山小屋にいるのでしょうか。周りに人がいる市街に避難していた方がよっぽどマシじゃないですか?あんな人里離れた一軒家、襲ってくれと言っているようなものではないですか。

いや、何を言っているんだ私は。市街だったら周囲に人がいてカルト教団が襲えないではないか。そうすると映画も作れないわけで。いかんいかん、ホラーファンの私がこんな初歩的なミスを犯すとは。

というわけで突っ込まないであげください、へへっ、お願いします。

パウェル家の父ちゃんがお金持ちでコネがあるって言ってたんで、この山小屋は自宅ではなく、別荘のようですね。

でもこの一軒家、素敵なロケーションにありますよ。我が家にとってはドリームハウス的なロケーションです。でもアメリカだとあんまり人里離れたロケーションだと、ホームインベージョンも怖いですし、かなり不安はあります。

カルト教団メンバーは30分を経過したくらいに登場します。

 

以下、ネタバレあり

 

 

そしてなんとですね。海兵隊設定のジミー(by スティーブン・ドーフ)、まさかの当て馬。カルト教団登場後に即ヤラれるという荒業をやってくれました。主役じゃなかったんかい。

そんなジミーをよそに、弱っちそうな家族、意外と健闘します。最初に入って来た大男を、ママ、父ちゃん、兄貴の連携プレーで返り討ちに。お鍋に油を沸かすという武器は簡単だし、相手が大男でも効きますから、強力な武器ですよね。覚えておきましょうね。

父ちゃんも素手で絞殺したりと、あなたが元海兵隊だったんじゃないの?

あとキャンベルの言う通り、ジャスティンを差し出せば良かったんじゃないですかね。ジャスティンはもう洗脳されすぎて治らなそうどころか、GFと母ちゃんをレイプして首を落とすでー、兄ちゃんは生きたまま皮剥いだるーなんつってんですよ。

それにそのままジャスティンをキープしてても、ずっと監禁しとくことになるわけですし、もうほっといたらいいんですよ、こんなクズは。両親は「兄弟なのに、よくもそんなこと」なんて言ってるけど、キャンベルが正しい。

家族のメロドラマは要りませんでしたね。父ちゃんが浮気してたとか、いらん情報です。

本作のいけない点は、スティーブン・ドーフがまず死んだのはともかくとして、どっちつかずなところです。サプライズのように家族が徹底的に反撃するようなスカッとさもなければ、犯人がカルト教団ということが分かっているために、ストレンジャーズ/戦慄の訪問者のような訳のわからないまま恐怖に落とされる絶望感もない。

ホームインベージョンのもっとも怖いケースは、「Why are you doing this?なぜこんなことを?」と被害者に言わしめるケースです。そうすると、犯人からはお決まりの「Why not?」とか「Cuz I can」とかいう返事しか返ってこないわけですが、これが一番怖いわけです。

しかし本作では犯人=カルト教団、動機=ジャスティン奪還、ということが明らかになってしまっているので、怖さが半減。カルト教団によるホームインベージョンということで「おお、面白そう」と思ったのですが、逆にそれが仇になってしまった形です。

犯人はカルト教団だけど動機は分からない、という設定ですと「悪魔の追跡」のように、「なんで追ってくんのー!」とやはり恐怖感は健在なんですけどね。惜しかったですね。

ジャスティンの最後の行動が不可解でしたが、その後のオチと終わり方もムカつく終わり方でした。評価が低い理由がわかります。これも期待外れでした。残念。

評価:20点