ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想もガッツリ書いている、ホラーを愛する国際結婚&アメリカ在住女のブログです。

「ゲット・アウト」映画の感想(ネタバレなし):公開は10月27日!良作ホラー

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10月公開の新作ホラー/スリラー映画「ゲット・アウト」の感想です。

黒人男性がGFの実家を訪れたところ、「何かがおかしい」。楽しいはずの週末が悪夢へ変わる・・・というような話です。

ホラー映画「ゲット・アウト」の紹介

こちら、とても評判が良い作品です。imdb 7.8点、rotten tomatoes ではなんと99%のポジティブ・レビューを得ています。予告を見た感じもおもしろそうで、これは期待大。

公開前ですので、ネタバレなしで感想をお送りします。

 

ホラー映画「ゲット・アウト」あらすじ

週末を利用して、白人のガールフレンド、ローズの実家を訪れたアフリカ系アメリカ人のクリス。ローズの家族は礼儀正しく、クリスは温かく迎えられる。ローズの実家には、使用人の黒人女性と黒人男性がいたのだが、この二人の様子に違和感を覚えるクリス。

まもなく、クリスは「何かがおかしい」ことに気付き始める・・・

 

ホラー映画「ゲット・アウト」の感想

予想どおり、けっこう面白かったです。「すごい面白い」とまではいきませんが、良質なホラー/スリラーなので、おススメできます。

ホラーが苦手な方、ホラーが好きな方、サスペンス好きな方、スリラー好きな方と、ターゲットとなる視聴者を選ばない作品です。ホラー苦手な方も見てみて下さい。

まず一番良かった点は、主人公クリス(by ダニエル・カルウヤ)の魅力です。クリスは優しく温厚、冷静沈着で観察眼がある、賢い26歳の青年です。ダニエル・カルウヤさんはどこかで見たような気がするなーと思わせる存在感があります。目ヂカラも強い。この先、売れっ子になりそうな予感です。

クリスは、ガールフレンドのローズの実家「アーミテージ家」に行って、けっこう早い段階から「なんかおかしい、この家」と気づきます。ローズの家族や、パーティに集まった人たちと接触して「え・・・なに、この人たち・・・」とその異様さに気付くわけですが、その反応がナチュラルすぎてリアルです。

コトが明らかになってクリスが反撃するシーンがあります。クリスは反撃する際も妙に落ち着いていてスマートなのですが、そのあたりも好きでした。

親友のロッドがクリスと対照的な性格でして、そんな二人のやりとりも小気味が良いです。ロッドはクリスが家を離れる間、犬(トイプーかな?)の面倒を見ていますが、電話をしたときのクリスの様子と、クリスが帰ってこないことから心配する役です。ロッドが警察に相談しに行った時や、ある人と電話をしたときの様子は、不覚ながらも笑ってしまいました。

ちなみにアーミテージ家のお母さんは、キャサリン・キーナーが演じています。

次に本作の良かった点は、シナリオですね。各シーンのシナリオがしっかりしていました。あらすじも今までにない感じ(探せばありそうだけど)。人種に切り込んだコメントがけっこうエグくて驚きました。

字幕や吹き替えになってしまうと、おそらく詳細までは伝わらないかもしれませんが、自分が黒人だったらクリスのようにうんざりするような質問やコメントだらけです。こういう質問やコメントは意外に多く見聞きします。本人たちは差別的だと思っていない節がありますす。同情コメントや、「またその質問かよ・・・」と思わせるような質問、受け手はイラッとくるので、注意したいですよ、これは。

それから、ホラー映画らしくドキッとさせるシーンも十分ありました。ドキッとさせるシーンよりは「異様さ」「ブキミさ」を感じるシーンのほうが多いです。あとあとネタバレが分かったあとは「ああそういうことだったのね」とブキミさの原因も分かるので、最後は納得すると思います。

一番怖かったシーンは、なにより部屋のなかにある小部屋をクリスがあけた時ですかね。なにが入っているんだろうと思っていましたが、ああ・・・見ちゃった・・・みたいな。あれを見ちゃったときのショックってないかもね。まあ、実際はクリスが考えていたようなこととは、事情がちょっと違っているわけですが。

本作のブキミさは、M・ナイト・シャマラン監督の「ヴィジット」を連想させました。映画が好きか嫌いかを別にして、本作のようなブキミさを感じたいのであれば、ヴィジットはおススメ。

最後に本作の良かった点ですが、それはミニマムに挿入されたコメディタッチな部分。いえ、本作は決してコメディではありませんよ。コメディでもないし、シャレにならない話です。でも、いくつかコメディタッチを感じるシーンが挿入されているので、映画を見終わったあとに暗~い気分やユーウツになるのを防いでくれてます。なまじ内容が人種問題も絡んでエグいだけに、このコメディタッチなシーンに救われるのも確か。視聴者への気遣いかもしれませんね。

どんなコメディタッチかと言いますと、クリスの友人ロッドの反応や、警察の反応、クリスの斜に構えた反応、そして何よりスマホのカシャッです。

次に本作の改善できた点です。

まず、伏線がけっこうバレバレなこと。私はあまり勘の良いほうではないので、映画の伏線とか見逃しがちです。そんな私でもけっこう早い段階から大体の全体像が掴めてしまいました。

まあ、本作には大きなネタバレがあって、そこは揺れていましたけれども。そこは是非、本作を見てのお楽しみに。

次に、改善できた点は、もうすこしアクションと恐怖心が欲しかったという点でしょうか。おそらくアクションや動きがあまりないためかもしれませんね。家族以外の人たちも巻き込んでくれたらもっとタイトルが生きていた気がします。ブキミさ、異様さの割には、恐怖心があまり煽られなかったので、そこは残念でした。

あと冒頭のシーンは不要だったような気がしますね。冒頭で「え?いきなりネタバレ?そんな簡単なオチなの?」と思っていたら、ネタバレというほどではないシーンでしたので、あまり気にしないで進めて下さい。

評価:70点