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【アクト・オブ・バイオレンス】映画の感想:ブルースウィリスとコールハウザーの中二病

アクト・オブ・バイオレンス映画ブルースウィリス

アクト・オブ・バイオレンス


2018年3月3日に日本で公開された「アクト・オブ・バイオレンス」を見た感想です。

ティアーズ・オブ・ザ・サンでブロマンスを見せていたブルース・ウィリスとコール・ハウザーがあの余韻を忘れられずに再び共演するも、中二病に終わってしまった不発作です。

 

「アクト・オブ・バイオレンス」作品情報

原題:Acts Of Violence
公開年:2018年
上映時間:86分
監督:ブレット・ドノフー
出演:ブルース・ウィリス、コール・ハウザー、ソフィア・ブッシュ、シェーン・アシュモア
言語:英語
ジャンル:クライムサスペンス、アクション

 

「アクト・オブ・バイオレンス」あらすじ

デクラン(コール・ハウザー)とブランドン(ショーン・アシュモア)は、弟のローマン(アシュトン・ホームズ)の婚約者を誘拐した組織と銃撃戦になる。

負傷した彼らが家に戻ると、ブランドンの愛妻が惨殺されていた。復讐(ふくしゅう)を誓う彼らに、同じ闇組織を追う捜査官エイヴリー(ブルース・ウィリス)が協力することになり……。

シネマトゥデイ

シネマトゥデイさんには申し訳ないが、分かりにくいあらすじである。

噛み砕いて説明しよう。

ブルースとソフィア・ブッシュの刑事が人身売買組織を捜査してる。

デクラン、ブランドン、ローマンは三人兄弟。デクラン(ハウザー)は兵役帰り、PTSDに苦しんで社会に馴染めない退役軍人。

末っ子のローマンが結婚間近なんだけど、婚約者がこの人身売買組織にさらわれる。

3兄弟は婚約者を捜して取り戻そうとする。そこへブルースとブッシュもこっそり協力する。 

 

「アクト・オブ・バイオレンス」感想

誤解のないように言っておくとブルース・ウィリスもコール・ハウザーも好きです。

ティアーズ・オブ・ザ・サンは、アフリカのルワンダで起きたフツ族によるツチ族虐殺は見て見てみぬフリをしてたくせに、ちゃっかり映画化しちゃってアメリカ人が現地人を救ったみたいな話を創り上げて、「あいつら、またやってやがる。アメリカ人のヒーロー好きは異常」と世界を呆れさせた映画ですが、私はそんなアメリカ人が憎みきれずに映画では涙してしまった馬鹿者です。

ブルース・ウィリスはたまにこういうB級映画にも出て格好つけちゃうんだけど、そんなブルースも俺は好きだ。そのうちモーガン自由人みたいに「画面に出てればいい」俳優の名誉を頂けるんじゃないかと思う、うむ、がんばってくれたまえ。

コール・ハウザーはハンサムなんだけどイマイチ主役を張れずにマイケル・ビーン化して低迷している俳優。彼の映画の中では「ホワイト・オーランダー」のチョイ役が好きであった。

俳優には主役を張れる存在感をもった俳優と、脇役で光り輝く存在感を放つ俳優があるが、コール・ハウザーは間違いなく後者。彼の個性は、脇を固める大事なキャラになって初めて輝くであろう。

本作の主演はブルース・ウィリスみたいになってるけど、むしろコール・ハウザーが主役である。兵役帰りでPTSDに苦しんでいて、社会に溶け込めないコール・ハウザー。ところが弟アシュモアの婚約者がさらわれると、水を得た魚のように快活に動き出す。

元軍人だとか元特殊部隊だとか元CIAだとか、とにかく腕っぷしがたってて元特別任務についていた男像に異常な好意とリスペクトを見せるハリウッド。

ブルース・ウィリスとソフィア・ブッシュは何のためにいたのか分からないが、たんなるお飾りである。ソフィア・ブッシュはシカゴPDに戻ればいい。

2人の刑事は担当を外されてしまって動けなくなるので、コール・ハウザーたち3兄弟をこっそり手助けする役。

人身売買組織もなんだかチンケで、アシュモアの婚約者に完全にナメられる始末。

末っ子のパリピな婚約者を助けるためには、中間子ブランドンとその嫁の命も厭わない!家族愛、退役軍人のヒーローぶりを恥ずかしげもなく全面に押しだして、中二病全開のブルースとハウザーにこっちが赤面しながら楽しむ作品です。

評価:20点