ミセスGのブログ

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ドラマ版「ザ・シューター」シーズン1を見終わった感想(ネタバレ注意)

 ドラマ版「ザ・シューター」シーズン1感想© 2015 USA Network Media, LLC

ドラマ版「ザ・シューター」シーズン1を見終わった感想です。

シーズン1の第1話のネタバレなし感想はこちら☞海外ドラマ版「ザ・シューター」シーズン1第1話を見た感想(ネタバレなし)

 

以下、ネタバレ感想ですので、ご注意下さい。

ドラマ版「ザ・シューター」シーズン1を見終わった感想

主演のライアン・フィリップは役不足

心配していた主演のライアン・フィリップですが、第1話で感じた不安はそのまま残ったままシーズン1を見終えました。

ハンサムだしナイスボディですが、数百人を狙撃した伝説のスナイパー役には完全に役不足です。ライアン・フィリップが童顔だからというわけではありません。

内からこみ上げるような強さ、力をまったく感じることができなかったからです。ボブ・リーがいかに有能で凄腕のスナイパーかということを、シーズンを通してかつての上司アイザックや妻ジュリーの口から語られるも、肝心のボブ・リーにその凄さを見いだせず、明らかに説得力不足でした。

シーズン1後半は、ボブ・リーの家族が拉致られてしまうのですが、家族のために関係者を全員倒すという意気込みや、心の底から湧き出てくる怒りというのがいまいち感じられませんでした。

大統領暗殺の汚名を着されて、家族もレバレッジに使われそうな危機的状況なのですが、ボブ・リー本人からいまいち切迫さが伝わってきませんでした。

これはおそらくライアン・フィリップが基本的にあまり表情を変えない演技をする俳優だからかもしれません。だからこそ、「アメリカを売った男」では上司のウラをかく役が好演だった。

なまじ顔がハンサムなために、崖っぷちに追い込まれた時の泥臭さが表現できずにいたように感じます。

じゃあ他に誰が良かったんだよ、と考えてみますと…

マーク・ウォールバーグがそのままやっても良かったんでしょうが、このドラマのクオリティだと若干 overqualified なので、ドラマ版にも出演することによってウォールバーグの評価が上がることはなかったでしょう。彼はトランスフォーマーでも忙しい売れっ子なので。

最近売れっ子ということでルーク・ブレイシーあたりが似合いそうな気がします。ハックソー・リッジでスミティを好演していたシャープなイケメン。軍服がすごく似合っていたし、彼のシャープな視線はスナイパー役にうってつけ。

 

トム・サイズモアはミスキャスト

まずトム・サイズモアはミスキャストだったと思う。この人はCIAの偉いエージェントの役だけど、曲者感が出すぎて似合わない。やっぱりトム・サイズモアはギャングスターのほうがハマリ役です。

火サスと同じように、「あ遠野なぎ子でてきた。犯人か」みたいに「あトムサイズモア出てきた。悪人か」になっちゃう。トムサイズモアをそろそろ善人に仕立て上げて欲しい気もする。

いっけんクリーンだけど汚れているようなスマートな男性を起用した方が良かったかもしれません。

トム・サイズモアは好きなんですけどね。

 

ストーリーが散漫

第7話くらいまでは緊張感もあってハラハラしながら観れたのですが、8話あたりから急に失速してしまいました。大統領の暗殺者の実行犯であり裏ボスの一人が判明したあたりからですね。

さらにアイザック、ミッチャム、ペイン、クルコフあたりの人間関係がだらしくなることもあって、ストーリーが散漫になってしまいました。

ボブ・リーも含めて、ダブルクロスするのかしないのか、ダブルクロスしたのかしないのか、なんだかさっぱり分からなくなって、気が付いたらボブ・リーの隣でアイザックがパートナーになって家族を取り戻そうとしていました。

落ち着いて考えれば、アイザックはもう逃げ場もなく嫌気がさしてきたので、ボブ・リーの家族を取り戻して10億もらって高跳び、という考えを思いだすのですが、ボブ・リーやメンフィスは「ダイヤ(10億分)は渡さない」なんて言ってますし、現実に考えて無理っぽいのに、なんでボブ・リーの家族助けようとし始めたのか、キツネにつままれました。

そもそもアイザックはボブ・リーの親友で自分の仲間でもあったドニーの70歳にもなる高齢の優しい無害な母親を素手で殺してどこかに埋めてきたとんでもない男です。ボブ・リーの居所教えろ、じゃないと共謀で逮捕する、そしたら娘はどうなる、なんつってボブ・リーの家族も脅迫していたクソです。

オールキャストで行ったり来たりのシーンが多く、「もういいから早く進めてください」と飽きてきました。

さらに言いますと、大統領を暗殺して逃走中のはずのボブ・リーなんですが、綺麗な奥さんと山小屋で待ち合わせして逢引しちゃったりしてます。随分余裕あるな、この人達。ふつうなら奥さんに尾行がついているに違いないはずなんですけど。

またある時は、娘を連れてきて、3人で仲良くピクニックもしていました。

そのため、大統領暗殺の汚名を着せられて家族に会えない悲壮感とか、怒り、復讐心などが感じられなくなってしまいました。

 

良かった点

良かった点はといいますと、ディテールはなかなか面白かったです。

一番良かったのはボブ・リーがこそこそと工作活動するところですかね。つなぎを着て顔を黒く塗って整備士に成りすまして、警察内のパトカーの整備工場で弾を回収するシーンだとか、ジェイソン・ボーンみたいでハラハラドキドキしました。

ただ、ジェイソン・ボーンみたいかというと、ボーンのような超人的な肉弾戦やキレのある技は見れるわけではなく、オッサン同士の戦いでした。スナイパーといえども海兵隊なので、もう少しキレのあるところが見たかったです。

ジェイソン・ボーンのドラマ版を作ってもいいような気がしますが、ボーンはレジェンド的な存在なので、ドラマ版は単なる廉価版になってしまいそうな恐れもありますから、ファンとしては作って欲しいような作って欲しくないような微妙な気持ち。作るならば、予算をしっかりとって欲しい。

あとやっぱりホームランドのピーター・クィンのドラマを作るべきですね。でもルパート・フレンドじゃなきゃ意味がないので、他の人の起用なら作って欲しくない。

あと「プリズン・ブレイク」の人気キャラ「アレックス・マホーン」を演じたウィリアム・フィクナーも出演していたのでびっくりしました。途中の1話だけですけど。ボブ・リーを訓練した教官オブライエン役が似合ってました。

ジャック・ペイン役も良かったです。メンフィスと微妙な間柄のペインは、メンフィスがいうようにソーシオパスですね。でもメンフィスにほのかな恋心を抱いていましたね。組織と組織の間をフラフラする役が似合っていました。

一番のお気に入りは、メンフィスのFBIの上司。

第9話のボブ・リーの仕掛けはあっぱれでしたね。あの時、なんでボブ・リーはロンのところに乗り込んでいったんだろうか…と思っていたら、そういうわけだったと。狙撃のシーンも良かったです。

全体的にはあまり退屈することもなく、あっちこっちよそ見しながらも、一気に見進めることができました。

あとね、最後に、セリフが全然ダメ。なにからなにまでダサい。オザーク見習ってほしい→新作ドラマ【オザークへようこそ】シーズン1感想~ブレイキング・バッドの次はこれだ!