ミセスGのブログ

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カルチャーショック?日米の小学校はここまで違う!日米小学校の長短を比較!

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夏休みを利用して、一時帰国中に日本の学校に体験入学させてもらいました。

子どもはアメリカで現地校に通っているので、日本の学校は初めてです。

今回は、日本とアメリカの小学校を経験して、違いを考察します。

書いているうちに、5000字近くになってしまいました。

 

日本とアメリカの小学校の違い

セキュリティ

まず一番最初に気づいた違いは、セキュリティのレベルです。

日本の小学校のセキュリティ

日本は比較的安全であることから、学校のセキュリティレベルも低いです。

最近は通り魔や学校への脅迫予告などもあることから、登下校時にガードの皆さんがいらっしゃいます。しかし基本、学校へのアクセスは簡単です。門に鍵はかかっていないので、入ろうと思えば誰でも入れます。

学校に用事がある人は、事務室の前を通り、名前を記入して入りますが、出入りをチェックする人はおらず、窓越しに事務員の方と会釈するくらいです。

少し前に、保護者のガードの人が小学生の子を殺してしまった痛ましい事件がありましたね。保護者で、さらにガードをやっていたということで衝撃を受けた事件でした。保護者が複数人いたら、あの子は助かっていたかもしれません。

保護者による犯罪もありますので、複数の目で常に子どもたちを見守ることは必須です。

アメリカの小学校のセキュリティ

一方、アメリカは犯罪も多いことから、学校のセキュリティがしっかりしています。

アメリカの学校の門は、登下校時のみ解放。

登下校が終わると、門は閉められます。

門は頑丈で、ハシゴや脚立を持ってくるか、ヤマカシでもないと、普通の人には絶対登れません。こんな感じのゲートです↓

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学校に用事があるときは、オフィスから入ります。オフィスには受付の人や校長先生のオフィスなどがあります。オフィスで名前などを記入し、胸にシールを貼って、オフィスを抜けて敷地内に入ります。

帰る時もオフィスを抜けて帰ります。

警察もパトロールカーを1台配置してくれたり、学校の前の横断歩道には白バイが2台いて安全を見守ってくれるので安心です。

オフィスを通らない限り学校に入れないという構造は、セキュリティの上で安心感があります。しかし日本にこれから適用するとなると、日本の小学校の構造上、なかなか難しいかもしれませんね。

私が通った高校は、正門と裏門があり、どちらにも守衛さんがいて、登下校以外は閉められていました。アメリカの学校の構造と似ています。小学校もこういった構造になっていると良いですね。

さらに、登校前に学校内の遊具などで遊ぶことは禁止されています。休み時間は校内の遊具で遊べますが、常にスーパーバイザーがいて、子どもたちの安全を優先します。

追記:

2017年夏から、娘の小学校では新しいセキュリティシステムが採用されました。それは、学校に立ち入る場合は、必ずIDを提示するということです。IDを提示してスキャンすることで、セックスオフェンダー(性犯罪者)として登録されている人物が校内に入れないようにすることが目的です。

 

 

登下校

アメリカの小学校の登下校

アメリカの小学生は、基本的に保護者が毎日送り迎えします

両親が共働きの時は、早朝、学校に併設されているデイケアに子どもを預けます。登校時間になると、デイケアの人がまとめて子どもたちを学校に送ってくれます。

私たちのアメリカの小学校は、8時からで、門は7時30頃に開きます。

子どもを連れて敷地内に入ると、校庭でクラスの列に並びます。勝手に教室の中には入れません。

8時のベルが鳴ると、先生がやってきて、列をクラスへと誘導します。ここで親から先生へバトンタッチされます。

クラスの列に送り届けてバイバイする親御さんもいますし、クラスの中に入るまで見届ける親御さんもいます。

要は、保護者や監督者が必ず子どもたちに付き添っていて、子どもたちだけで放置されていることは絶対にない環境です。

登校後、門は10分ほどで閉められます。

下校は、5分くらい前に門が開くので、親御さんたちは門の外で待ちます。

登下校時は、親御さんがほぼ全員学校の周囲にいますので、登下校時に通り魔や子供の安全を心配することはありません。

バカな真似をする者がいれば、屈強なアメリカ人のお父さんたちに取り押さえられるでしょう。(ただし、銃で襲われたら手も足も出ない)

また、小学校高学年になってくると、親が車で送迎し、学校のロータリーで乗り降りという感じになります。いわゆる社長通勤というやつです。5~6年生になると、家が学校から徒歩圏の場合は、子どもたちが集団で登下校している姿も見られます。

日本の小学校の登下校

日本に帰って来ると、小学1~2年生が一人で登下校していたりするので、心配で仕方ありません。これはおそらく、アメリカに住んでいてお子さんがいる方なら皆感じることだと思います。

日本に一時帰国して初めて知ったのですが、「放置子」という子どもたちが存在するそうです。放置子というのは、親が共働きだったり、ネグレクトのために、文字通り放置されている子だそうです。

登下校の際に、外に出てくるまでインターホンを連打したり、家に上がって帰らない、など、お母さんたちが放置子の対応に困っている現状を知りました。

私の周りにも、お母さんがパートで一日中いないため、休みの日にはお友達の家に朝から晩までいて、ご飯も食べさせてもらっている子がいるようです。親御さんの常識があれば、そんなことはさせないでしょうが、その親御さんのことを知っているので、「ああ、納得」としか思いませんでしたが、あまりにも非常識すぎる。

アメリカのように親が登下校の送迎をすれば、ある程度、解決しそうですね。

結局のところ、日本は親としての責任所在が明確化されていないことが原因なのです。

カリフォルニアでは13歳以下の子どもが一人でお留守番することは禁止されていますし、14歳以上の子の留守番も3時間までしか許されていません。

24時間など長時間の留守番は、18歳以上でなければいけません。

これを違反すれば、れっきとした児童虐待にあたります。もちろん6~7歳の子が一人でウロウロしていたら、誰かが警察に通報してすぐに保護されます。親は逮捕され、子どもは child protective services(児童保護局)によって保護されます。こうなると、当局が納得するまで親は子どもに会えなかったりします。極めて厳しいです。

日本では虐待が起きたときに児童相談所と警察の横の連携が薄いこともあり、事件が起きるまで何もできないといった、もどかしい問題点があります。何かあってからでは遅いのです。上記の放置子の問題からもわかるように、児童虐待の法律の広範化、明確化、厳格化を望みます。

 

ルールへの固執、マナーの違い

日本の小学校は規則やルールが細かく決められていて、この辺は娘と私が気を遣わなければならない点でした。

アメリカの小学校も規則がしっかりあります。

たとえば遅刻は厳禁ですし、タブーワードも厳禁です。メインのルールはしっかりとしていますが、一挙手一投足に気を付けなければならないほど細かいルールはありません。

日本では「全員が給食を完食」することに非常にこだわりが見られました。アメリカでは「誰かに何かを強制する」ということは法に触れることになるので、こうした現象はありません。

子どもたちも周囲のみんなにルールを遵守させようとする姿が見られ、娘はこの点に一番戸惑ったように感じました。

学校にかかわらず、海外に飛び出た日本人が久しぶりに日本に戻ってきたときになんとなく感じる「息苦しさ」というのは、こうしたルールへの固執ならびに他者にもルール順守を徹底させるという学校教育に端を発しているのが伺えます。

こうした方針に100%反対というわけではありません。これが日本人全体のマナーの良さや秩序の維持につながっているのも事実だからです。

私の考える理想は、生徒にルールや規則を守らせることは当然ですが、なぜそうすべきなのかということを生徒によく話すこと、そして他者への強制はしないこと、です。なぜなら子どもたちは一人一人違うから。子どもたちを画一化することは、絶対に避けなければなりません。

農耕民族であった日本では、周りとうまくやっていかなければ村八分にされ、生存に関わるという一面があった。そのため、協調性が重んじらます。

しかし、海外に長く住んで分かったことは、このグローバル社会で協調性というものはクソの役にも立たないということです。

チームワークという概念はありますが、それは目標を達成するために一丸となって協力することであり、他者と協調して日常のルールを守ることではありません。

給食を完食することよりも大事なことはいくらでもあります。

たとえば、先生が話しているときに生徒たちが勝手に喋り出すのは宜しくありません。自由でカジュアルなイメージのアメリカですが、発言するときは必ず静かに手を挙げ、先生に指された人だけが発言し、周りは静かに話を聞きます。

しかし日本の小学校では、一斉に子どもたちが話し始めたり声を上げたりして、けっこうな騒がしさです。手をあげるときは「はい!」と声を上げるので、大勢の子どもたちが「はい!はい!はい!はい!」と叫び合い、これまたカオスな状況です。

アメリカの子どもたちは人にぶつかったときには必ず「エクスキューズミー」と言います。日本の子どもたちは、よほどガッツリぶつからないと、ぶつかっても知らんぷりが多いです。

給食を完食するより、こうしたマナーの改善を優先すべきです。

独特な社会を形成している日本も、世界の現状と先を見越して、学校教育の在り方に少しずつ変化を加えていくときが来ていると思います。

 

父兄とのボランティア・交流

日本の学校にも父兄との交流イベントはありますが、アメリカはかなり父兄ボランティアの機会が多いです。

また、クリスマスやハロウィーン、バレンタインなどのイベント時は、その準備などに父兄の協力が必要になることが多いです。

だいたい月に1~2回は父兄ボランティアを募集しています。子どもの学校での様子や、子どもが喜ぶ顔も見れるので、最近はできる限り手伝うようにしています。

休み時間に子どもたちを見守るスーパーバイザーは、パートで雇われている保護者たちです。

登下校が送迎なので、先生と毎日顔を合わせることができます。相談したいことや聞きたいことがあるときに、先生と直接会ってコミュニケーションをとれるのはやはり助かります。

日本では連絡帳がコミュニケーションのひとつになっているようですが、文では伝わらないこともありますし、説明しにくいこともあります。いつでも先生と直接話す機会があるというのは、保護者にとって有難いものです。

また、アメリカの両親たちは、我が子だけではなく、子どもたちが誰であっても、注意すべきことはきちんと注意しています。

 

スクール物資

アメリカの学校で良いと思うことのひとつは、スクールサプライの用意が殆ど要らないということです。

まずランドセルはありません。各自、自分のバックパック(リュック)を使います。

ランドセルに6万とか、頭おかしいです。

体操服、帽子、上履きといったものも必要ありません。

州や郡にもよるのかもしれませんが、ノートどころか、鉛筆、筆箱など一切必要ありません。

持っていくのは、学校のお知らせプリントなどが入った学校配布のフォルダーのみ。

水筒は自由持参、昼食も自由持参です。

昼食はプリペイド(前払い)のカフェテリア形式なので、給食にするか弁当にするかは当日決めることができます。極めて自由度が高いです。

学校の物資が必要なときは、学校から父兄に「必要な物リスト」が渡されます。父兄は、リストの中にあるもの(鉛筆、クレヨン、ティッシュ、ウェットティッシュ、ハサミなど)を寄付として持参します。

あくまで寄付なので、経済的に持ってこれない人もいますが、問題ありません。これはキリスト教の国だから機能しているのかもしれません。

日本では、さすがに上履きなどは必要ですが、たとえば金銭的に負担がかかる消耗品ランドセルなどは、リュックで代用OKにするとか、体操服なども自分の着替えでOKにするとかして欲しいです。

とにかく、日本の学校は義務教育なのに無駄と思える出費が多すぎます。

 

日本の小学生の負担が大きい

我が子の通うアメリカの小学校のスケジュールは、朝8時に登校、下校は午後2時半です。木曜日だけ短縮授業で、1時に下校です。

日本の方が拘束時間が長いです。(ゆとり教育の悪例もあるので正解はわかりませんが)

また、他の子をみていると、習い事をしている子が非常に多く、学校から帰って来ても習い事や塾、英会話スクールなどに行っている子が多いです。

加えて毎日の宿題があります。

正直、重いランドセルをしょって、さらにこの過密スケジュールをこなしているのか…と驚嘆しました。

日本の小学生の負担は、かなり大きいと思います。

親子で過ごす時間は十分にあるのでしょうか。

 

日本の小学校のいい点

最後に、日本の小学校が圧倒的に優れた点です。

それはなんといっても、生徒たちがみんなでする「掃除」です。

自分たちで掃除するからこそ、自分たちの環境を綺麗に保つという心が芽生えます。

アメリカはどうかというと、一日の最後に自分たちの机だけ拭きます。

基本的に掃除は用務員のおじさんがやっています。

娘はよく用務員のおじさんのゴミ拾いを手伝っているようで、手伝うと感謝されると言っていました。

掃除をしに学校に来ているわけではないというのは分かりますが、ペーパータオルがゴミ箱から溢れて散乱しているトイレなどを見ていると、やはり自分たちで使う場所は自分たちで掃除するという心を芽生えさせたほうがいいでしょう。

 

日本のいいところはそのままに、外国のいい点を盗む要領で、日本の学校がどんどん改善していくことを望みます。