ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想もガッツリ書いている国際結婚&アメリカ在住女のブログです。

社内翻訳 vs フリーランス翻訳 どっちがいいの?

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翻訳者として働くには、おおまかに分けて、社内翻訳フリーランス翻訳のどちらかを選ぶことになります。

翻訳者としてやっていきたいと決意した方は、最終的にはフリーランスで独り立ちしてやっていきたいと考える方が殆どではないでしょうか。私もその一人でした。

社内翻訳者でやっていくか、フリーランス翻訳者でいくか…どちらがいいのかは両方経験してみないと分からないかもしれません。

両方経験してみた私の意見はというと…

僅差で社内翻訳に軍配

結論から言うと、僅差で社内翻訳の勝ちです。

「え~在宅でもできるからと思って翻訳家になろうと思ったのに」なんて声が聞こえてきそうですが。

在宅がダメと言っているわけではありません。僅差で社内翻訳の方がいいと言っているだけです。

では理由を説明していきます。

フリーランス翻訳の長所

まずはフリーランス翻訳の長所です。

在宅で可能(通勤の必要がない)

通勤の必要がない。これは翻訳者だけでなくフリーランスで働く人の最大のメリットと言えるかもしれません。

特に都心に1時間以上かけて通勤しなければならないことを考えると、朝夕の通勤ラッシュや満員電車から解放されることは最大の魅力です。

また、通勤に費やされる数時間を他のことに使うことができるというメリットも。

人間関係に煩わされない

オフィスの煩わしい人間関係から解放されます。

お仕事の契約先とのコミュニケーションも、ほとんどがEメールになりますので、人間関係のストレスはなくなります。

諸経費を税金で落とせる

これは大きいですよ!

社内翻訳より報酬がいい

社内翻訳より総じて報酬は良くなります。とはいえ会社の福利厚生はありません。私の場合は、フリーで無理なく稼働して年収600万弱くらい、社内翻訳で無理なく稼働して(残業ほぼなし)で400万くらいだったと思います。

被服代がかからない

スーツや仕事用の被服代がかかりません。会社勤めって、とにかく洋服代に結構お金がかかったりしませんか?

当時は洋服に興味があった時期だったし、お金を貯めようとする気もあまりなかったので、結構な金額を洋服に費やしてしまいました。後悔。

在宅なら普段着でOK。

フリーランスの短所

孤独

私はもともと社交的な方ではなく一匹狼系なので、苦に感じるほどではありませんが、朝から晩まで誰にも会わずパソコンに向かってコツコツ仕事をするのは孤独な作業です。作家なんかもそうでしょうが、孤独に耐えられない人は無理です。

生活が不規則になりがち

私の場合、昼前に起きて午前様まで仕事して寝るというパターンに陥りがちでした。きちんと自己管理できる人なら大丈夫です。

翻訳以外の事務処理が面倒

正直、フリーランスで一番イヤだったのが事務処理でした。契約書の締結、見積もり、請求書を出すのが本当に面倒で。見積もりや請求書を出す作業は、毎月なので、けっこう頻繁にやってきます。翻訳以外の事務作業が苦痛でした。

自分で確定申告をしなければならない

会社員だった人がフリーになって会社勤めのラクチンさを実感するのはこの時です。確定申告を自分でしなければいけません。

とはいえ、最初は私も自分でやってましたが、社内翻訳とフリーの二束わらじになったときは、もう面倒になり、税理士にお願いしました。両親の小さな会社の税理士さんに一緒にお願いしたので、毎年1万円でやってもらっていました。

間違いがあっても困りますので、こういうのはお金を払ってプロに任せた方が得です。「これは経費として落とせますよ」というようなお役立ちアドバイスをもらえたり、税に関して教えてもらえたりしますので。

翻訳文書の内容に関する質問がその場でできない

企業と直接契約であればメールか電話で質問することになりますが、翻訳会社を通していると、まずは翻訳会社に問い合わせることになるので、その場で回答が得られません。

社内翻訳なら疑問が出た時に文書を作成した人物に直接質問できるので、その場で疑問が解消されるというメリットがあります。

家族がいると気が散って集中できない

同じ空間に家族がいると(特に小さい子ども)、集中できません。仕事専用の部屋をもうけた方がいいかもしれません。

社内翻訳の長所

次は社内翻訳について。

会社の人とコミュニケーションが取れる

会社の一員になるという実感を得られます。え?そんな古臭い日本式の考え方なんかいらない?

いやいやいや、けっこう大事なんですよ。仕事をするにしても、やはりクライアント様の顔が見えて、クライアント様とコミュニケーションが取れるというのは、とっても大事なことで、仕事も円滑に進みます。

なにより、仕事を終えた後に「ありがとうございます、ほんっと助かりました」とか言ってもらえると、どんな苦労も報われる思いです。

翻訳文書の内容に関する疑問がその場で解消できる

フリーの短所でも述べましたが、疑問が出てきたときや、もとの文章がイミフな時にすぐに質問して解消できるというのは嬉しいです。というのも、主語を抜きやすい日本語では、原文がイミフな場合が非常に多くなるからです。

9時5時でメリハリがあるので仕事を忘れられる

終業後はいったん仕事のことを忘れることができます。これがフリーだと、一日中仕事のことを考えてしまったり、これだと思う訳語が頭に浮かんだりすると、パソコンの前に戻って仕事を始めてしまったり、とプライベートと仕事が一緒くたになりがちです。

ラッキーなイベントに参加できる機会も

たとえば製品の展示会やフォーラムなどの催しに参加したり、そこで外国人の来客があれば通訳をしたり、イベントに参加できる機会もあります。

また、ホテル建設に関わる翻訳を手伝ったことがあるのですが、ホテルが竣工した際にホテルのスイートルームまで見せてもらえました。

新商品のリリース前に、会社の人に「見に行く?」とか「体験してみる?」とか誘ってもらえることも多く、リリース前にいろいろ体験させてもらいました。

自分が関わったプロジェクトの完成形を目にできたり、体験できるというのは感慨深いものです。

社内翻訳の短所

通勤

まあ、しょうがないですね。「満員電車から解放されるために翻訳家を目指したのに意味ないじゃん…なにやってんの私」なんて、朝の電車内でつぶやきたくなることもあるでしょう。

インターネットが利用できない場合がある

会社によってはインターネットが利用できません。そのときは、家に帰ってから調べものをしたりすることになります。スマホでも可能でしょうが、オフィスの中でスマホを使っていると遊んでいると思われそうですよね。

煩わしい人間関係に巻き込まれる可能性も

会社によりますが、会社内の人間関係に煩わされる場合もあります。「場合もある」と書いたのは、翻訳業務は基本的に孤独な作業ですので、他の人たちと絡むことが少ないため、人間関係でそれほど悩むケースはないと思われます。

私の場合は、クライアント様がどこもとても良い人たちでしたので、極めて快適でした。最後の職場も辞めたくありませんでした(結婚してアメリカに来るためやむなく退職したわけです。)

まとめ

このようにどちらも一長一短あって、最終的には自分が実際に経験してみないと分からない部分があります。

社交的でなく孤独が好きな私は、一見フリーランスの方が合っているように思いますが、実際に社内翻訳者として勤めてみると、社内翻訳の方が気楽で、会社の人とのコミュニケーションもあって、自分の精神にも生活にも良かったです。やはり会社に勤めて学べることって沢山ありますからね。

したがって、現在のように子供が小さくてフルタイムで働けないときはフリーで、フルタイムで働けるようになったら社内翻訳として働くのが理想です。