ミセスGのブログ

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国際結婚している私が「日本人男性と付き合いたくない5つの理由」を検証した

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先日、雨宮さんの『国際恋愛中のわたしが「日本人男性と付き合いたくない」5つの理由』という記事を読んだ。

国際恋愛の末、国際結婚したGとしては、見過ごせないテーマである。

国際恋愛中のわたしが「日本人男性と付き合いたくない」5つの理由 -

日本人男性がフンガーとなって炎上すると思われたので、落ち着いたところで、一つ一つ、わたくしの体験と照らし合わせて検証してみたい。

 

「日本人男性と付き合いたくない5つの理由」を検証

理由1「日本人男性は女々しい」

この意見は、私には分からなかった。というのも、私がこれまで出会った日本人男性に「女々しい」と思った人は特に思い当らなかったからだ。雨宮さんが出会った日本人男性には女々しい人が多く、私が出会った日本人男性には女々しい人はいなかったというだけの話だ。

何が叩かれているのかというと、雨宮さんが日本人男性を画一化している点である。雨宮さんが出会った日本男性のAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんは女々しかった、ゆえに日本男性は女々しいという帰納は説得力に欠ける。日本女性全員が「日本男性は女々しい」と言うか、同等の論理証明ができない限り、この論理は成り立たない。

逆に、国民性や民族性は、風土、歴史、気候、環境に起因し、国民全体に共通するので、「日本人はマナーが良い」といった性質を用いて「日本人男性はマナーが良いから好きだ」という論理は理解できる。

 

理由2「制約が多すぎる」

例として、「異性の友人を認めてくれない」「記念日は祝って…」「彼氏がパーティーに行くなって言う」「写真で男の人と距離が近いって怒られた」など。

これも私には分からない。私のアメリカ人旦那は、私の「口から男性の名前が出るのさえ嫌だ、聞きたくない」と言うし、飲みだとかガールズナイトアウトだとか全くアウト。同窓会さえ行く必要なしと言う。

でも別に制約が多いと感じたことは一度もないし、縛られている感も全くない。あまり表には出さないが、実は相当なヤキモチ焼きだなと思うだけだ。

男性なら好きな相手に他の男の影を感じるのは誰だってイヤではないだろうか。日本人か外国人かというのは全く無関係なので、ナンセンス。

 

理由3「こっそり付き合う」

確かにヨーロッパ、アメリカあたりでは、男性は気軽に家族に紹介してくれるし、オープンな付き合いが可能だ。日本では婚約したとか結婚を前提にしていない限り、家族に紹介する男性は珍しいかもしれない。しかし、それは日本人の家族に対する考え方や日本社会に起因するもので、きちんと覚悟を決めない限り家族には紹介しない、という責任感の現れではないだろうか。

紹介すれば日本の親御さんたちは「真剣な交際なのだろう」と推測するだろう。そんな親心を知る私たちが、付き合う相手を簡単に紹介できるだろうか。

したがって、私はオープンな付き合いをする西欧がいい(好き)とも思わないし、結婚前提でない限り紹介しようとしない日本の付き合いが悪い(’嫌だ)とも思わない。

若いときにプロポーズを受け、親に紹介したが、別れてしまったこともあって、その後いつも私は自分に言い聞かせていた言葉がある。

My parents don't need to meet another boyfriend.

 

むやみに心配をかけたくないのだ。できれば旦那一人だけ会わせたかった。

また、私の旦那Gもどちらかというとオープンにはしない方だった。いや、ひたすら隠していた。米軍基地に一緒に行ったりして一緒に働く人などに会ったりしたことは数回会ったが、基地のパーティにも参加しないし、上司にも誰にも結婚することは言っていなかった。あとで知って、誰もが驚いていた、婚約者の存在さえ知らなかった、と皆言っていたということを友人から聞いた。

そんなうちの旦那は、器が小さいのか…

旦那が言うには、私をとことん守るため、だそうだ。He has his reasons. 彼なりの理由があるのだ。

 

理由4「愛情表現をしない」

これも国民性に起因するところが多い。もともと欧米は明示的な生き方、文化なのだ。それを、もともと黙示的な日本人に求めるのは無理がある。雨宮女史は、愛情表現をたっぷりする人が好きと公言しているので、この点で日本人男性を選ばないのは当然かもしれない。

それでも、日本人男性だってきちんと感謝の言葉は口にするだろうし、たまに言われるから嬉しい、ということもある。

私の旦那はアメリカ人にしては愛情表現をしない方だ。男性と女性では愛情表現の仕方が異なるようで、私が言葉による愛情表現やボディタッチなどを求める一方、 うちの旦那は私の車のメンテを欠かさなかったり、レストランで食事のベストな部分を食べさせてくれたり、浣腸してもらったり、必要な雑用をやったあと、満足そうに

If this is not love, I don't know what it is.

 

と、のたまうので、私は

Women don't want to be loved, women want to be wanted.
(女は愛されたいんじゃない、求められたいのよ。)

 

 と、女性はボディタッチされたりキスされたりしたいことを伝えるのだ。

 実は、昔、愛情表現ばっちりのアメリカ人男性と付き合ったことがあるが、プレゼント攻撃、歌は作るわ、ポエムは書くわ、リムジン手配したり、ぬいぐるみ贈ってくれたり、ことあるごとにメッセージカードを送ってくれたり、花束を届けてくれたりしたが、もともとそういう愛情表現が好きじゃなかったようで、寒いとしか思えなかった

 

理由5「ともに歩むことができない」

「資格を取りたいから、しばらく会えない」「最近忙しくて疎遠気味」「一人の時間が欲しい」

これ、別れの言葉だよね…

別れを考えている相手と、ともに歩むことができないのは当然なわけで。

 

結論

最後の「やっぱりヨーロッパ人はかっこよく見えますしね!」には大反対。日本にもヨーロッパにもアメリカにも住んだことありますが、そんなことは絶対ない、断言できる。日本人でかっこいいと思う人の数は、アメリカでかっこいいと思う人の数と一緒。ヨーロッパやアメリカの肥満度はすごいものがある。

ということで、理由5つとも、裏打ちできる論理根拠に欠けているため、説得力がない。

とはいえ、雨宮さんもお若いようなので、年齢を経るにつれて考え方は変わっていくだろうし、同じ国際恋愛&国際結婚組としても、変わっていくことを期待したい。