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ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想もガッツリ書いている国際結婚&アメリカ在住女のブログです。

翻訳者が明かす仕事の本音~良い点・悪い点~

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翻訳者を目指す人が意外と多いようなので、今回は翻訳者として仕事の本音を書いてみようと思う。

翻訳には三種類ある。

メディア翻訳、書籍翻訳、実務翻訳だ。

メディア翻訳は映画やドラマ、TV番組の字幕や吹き替えだ。

書籍は本や雑誌の翻訳。

実務翻訳は技術やビジネス分野の翻訳になる。

私は最初から実務翻訳を希望したため、実務翻訳の場合の仕事の本音となることをご了承頂きたい。

翻訳業のここが良い

年齢を問わない。

年齢が問われないという点は、この時代かなりプラスである。むしろ年齢が上がれば上がるほど、経験と知識が身につくので有利になる。年齢が若いほど翻訳の経験も少ないので、若いうちは専門知識がそれほど必要ないメールのやり取りなどのコレポン系を扱うケースが多いだろう。

在宅or通勤など、フレキシブルな勤務体系が可能。

満員電車から解放され、通勤時間が自分の時間になる。もちろん、社内翻訳は当てはまらない。また、クライアントと信頼関係が構築されれば、1週間のうち3日は社内、2日は在宅で仕事することさえ可能だ。現に私は社内翻訳で働いていたとき、プロジェクトが落ち着いてきて仕事量が減ったときに丁度フリーの仕事が忙しくなったため、派遣先の会社と調整して、週に好きな日だけ好きな時に通勤できるようにしてもらった。まれなケースかもしれないが、こんなことも可能だ。

パソコンがあれば基本的に世界のどこにいても仕事が可能。

専門分野だと難しいかもしれないが、比較的簡単な翻訳や自分が精通した分野であれば基本的にどの国でも仕事はできる。ただし、ネットだけでカバーできない、辞書や分厚い専門書を要する分野だと難しい。

携わった分野の知識が得られるので知的好奇心が満たされる。

メディア翻訳、書籍翻訳、実務翻訳のうち、書籍翻訳と実務翻訳は自然に翻訳する分野の知識が吸収できるので、知的好奇心が高い人にはまたとない仕事でもある。

普通の人がまず見れない文書を見たり、現場の裏を知ることができる。

普通では経験できないことが経験できたり、普通の人が見れない文書を見ることができる。翻訳業も守秘義務が発生するので、ここでは書けないが、かなり得な経験もさせてもらった。

文書作成能力が自然に身に付く。

報告書や議事録、マニュアルなどを毎日目にするので、自然に文書作成能力が身に付く。私は契約書もある程度こなしてきたので、英文契約書も簡単なものなら作成できるようになった。「報告書の作り方」などの書籍を買ったり勉強したりしなくても、作成方法は自然に身に付く。

実力があれば仕事はすぐ見つかる。

経験と実力があれば、仕事探しはさほど困らないはずだ。

通訳と異なり、成果物が残る。

悪い点でもあるのだが、成果物が残るのは嬉しい点でもある。

総じて報酬はいい。

同じデスクワークの事務職などと比較しても、報酬はかなりいい方だ。私の場合、未経験でも1600円でスタートだった。

対人関係のストレスがあまりない。

ほぼ一日パソコンに向かっている場合が多いので、対人関係のストレスがない。逆に、ずっとパソコンの前に座って仕事をするのが耐えられない人もいるだろう。

翻訳業のここが悪い

パソコン(4年に1回の頻度)の買い替え、電子辞書、ド高い専門書や書籍の購入費用が結構高い。

フリーでも社内でも、翻訳者に欠かせないツールや書籍類は、値を張るものが多い。フリーなら経費として落とせるので、社内翻訳だとしても年に数回でもフリーで仕事をした方が得かもしれない。

「食べられた時間」も結構多い。

いわゆるサービス残業にあたるだろうか。調べものに割かれる時間も多く、フリーで時給換算の場合は「食べられた時間」として計上できないサービス作業が発生するときが多々ある。社内翻訳で会社がネット接続を許していないと、調べものを家でする必要があるのだ。

マニュアルなど翻訳以外の編集作業が付帯する。

レイアウト編集など、翻訳以外のスキルも必要だ。私はレイアウト編集に結構こだわっていたので、クライアントからは感心されたものだが、レイアウト編集に食べられた時間も多い。

座りっぱなしなので腰に悪い。運動不足。

もともと腰が悪かったこともあって、仕事となると更に腰に負担がかかる。他の翻訳者も万年運動不足に悩まされている人が多いので、意識的に体を動かすようにしたい。私は週1でヨガを始めたのだが、これが意外にストレス発散にもなって良い。

在宅勤務の場合、そばに家族がいると集中して仕事に取り組むことが難しい。

子供がいる状態では、仕事にどれだけ時間を割けるか未知数だったので、子供が小さいうちは翻訳の仕事は一切しなかった。幼稚園に入り、数時間ならできると思い、フリーで一社と直接契約して仕事を始めたが、やはり旦那や子供がそばにいると、思ったように集中できない。パソコンを置く部屋は居間の隣なのだが、ドアがなくつながった空間にいるので、旦那のテレビの音や話し声も気になるし、娘がいるときは何度も話しかけてくる。居住スペースに余裕があれば、一室仕事部屋にするのが理想だろう。

良くも悪くも必ず成果物が残る。

成果物が残るのは自分の仕事の証なので、良いことでもあるのだが、万一誤訳をしてしまった場合、それは一生残ることになる。通訳も、会議などでは記録が残るだろうが、アテンドや現場視察、展示会などではその場で修正が可能だ。

レビュー&確認は日をおいて何度も重ねよう。

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最近はクラウド翻訳が普及しているせいか、単価の下落、品質の低下が著しい。

クラウド翻訳も試してみたのだが、外国人の訳者も加わるので、報酬は第三国の賃金に合わせられるため、日本人としてはボランティアレベルの報酬になる。

また、日本人でも翻訳希望者や英語学習者が多いため、品質が低い。ネイティブが使わない単語や言い回しも多用されている。

あるいは、翻訳経験者で帰国子女で大学院卒で専門知識がありTOEICほぼ満点というような強者が一つの案件に入札して仕事を取り合うというような状態なので、新参者は難しいだろう。