ミセスGのブログ

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映画「トリプル9」の感想~ウォーキングデッドのノーマンリーダスも出てるよ

トリプル9

トリプル9をやっと視聴しました。

ウォーキングデッドのダリル・ディクソン演じるノーマン・リーダスが出演するということで楽しみにしていました。

ブレイキング・バッドのアーロン・ポールも出ていますので、ウォーキングデッドとブレイキングバッドのファンにはたまらないキャスティングです。

し・か・し…

ネタばれ注意!!

 

映画「トリプル9」の感想

ちょーっと残念でしたね~。

こちらでの評判もイマイチでした。

いや、悪くはないんですよ。キャストも文句なし、ストーリーも面白い、だけど…あれ???みたいな肩透かし。SWATを見たときにも感じたなー。これはディレクターとかプロデューサー側の問題だと思う。

予告編を見ると、やっぱり予告編て充てになんないな~なんて思いますわ。本編と違うもん。いや、映画は決して悪くはないと思うんですけどね。

 

キャストは文句ない

まずキャスティングは文句なし。

ノーマン・リーダスとアーロン・ポールが兄弟役で、悪徳警官と共に銀行強盗をやらかします。

トリプル9映画ノーマンリーダスアーロンポール

悪徳警官役のマーカス(アンソニー・マッキー)フランコ・ロドリゲス(クリフトン・コリンズ Jr.も素晴らしいですし、マイケル(キウェテル・イジョフォー)も素晴らしいっすよ!!

ロシアンマフィアの女ボスにケイト・ウィンスレット、その妹でマイケルの恋人役にミス・イスラエルになったこともあるガル・ガドットです。全然ロシア人じゃありませんけど、二人とも存在感あります。ガルはやっぱり綺麗ですね。手足長い~。

そして銀行強盗を調べるベテラン刑事役にウッディ・ハレルソンと、正義感あふれる甥のクリス(ケイシー・アフレック)が異動してきてマーカスのパートナーになっています。

はい、キャストは素晴らしいです。演技派が大集合という感じです。

 

アトランタの治安の悪さ

舞台はジョージア州アトランタで、ウォーキングデッドの舞台でもありますね。しかしアトランタってこんなに治安悪いんですか。ロスと変わりませんね。

メキシカンマフィアはもう最強ですね…

面白かったのは、この「前方ゾンビに注意」サイン。

映画トリプル9

なんでも全米でこんなサインが見られているようですが、どうやらハッキングされたようです。

ウォーキングデッドの舞台でもあるし、ノーマン・リーダスも出ていることから、視聴者サービスとも取れますね。

 

視点が多すぎる

見終わってよ~く考えてみると、キャストも良いし犯罪アクション&サスペンスというおもしろいジャンルなのになぜ「おもしろかった!!」と思えないのかというと、あまりにも視点(ビューポイント)が多すぎるためだと思います。

ビューポイントが多すぎて、誰が主人公なのかもはっきりしないし、誰に感情移入したらいいのか分からない⇒誰にも感情移入できない!!になってしまうんです。

ノーマン・リーダス演じるラッセルは最初の20分くらいでロシアンマフィアに殺されてしまいます。

兄ラッセルの死を境にゲイブ(アーロン・ポール)もボロボロになってしまい、麻薬に溺れ、強盗仲間からも狙われることになります。

強盗団のリーダーらしきマイケルはロシアンマフィアの女ボスの妹とデキているんですが、子供を人質?にとられ、やむを得ず最後の仕事をしようとします。人質にとられているといっても、女ボスの妹の子なので身の上は安全ですが、会わせないぞと言われるわけです。

強盗団のメンバーに加わる悪徳警官マーカスは、メキシカンマフィアとも通じていて、パートナーであるクリスにゲイブとの接点がバレそうになってメキシカンマフィアに暗殺を依頼します。

マーカスは捜査を装ってクリスをプロジェクトに連れて行き、建物の中で行方をくらまし、メキシカンマフィアがクリスを殺すのを待ちます。計画通りにいけばクリスが倒れ、その時にコード999(トリプル9:警察が銃弾に倒れる)が発信され、市警がほとんど現地に向かいます。

そのすきにマイケルとロドリゲスの二人が国家安全保障局の証拠品倉庫を急襲し、ロシアンマフィアがほしがっているものを盗もうとするわけです。

こうして書いているだけでも登場人物の視点が多すぎてワケわかんなくなります。

登場人物が多いのではなく、登場人物の視点が多すぎるんです。

予告ではこのトリプル9で市が無法地帯になって大変、みたいな紹介ですが、まったく違いますわ…。

予告編詐欺はいい加減にやめてください。

ロシアンマフィアの欲しいものを取るためにマーカスたちが思いついた作戦ていう感じですわ。

正義の警官クリスとジェフリーを主役にして、悪徳警官たちを追い詰めるというストーリーにするとかなら感情移入しやすいと思うんです。あるいは、正義の警官と悪徳警官が敵ながらも協力して黒幕を追い詰める、とかですね。

でも結局、黒幕なんかいないし、正義の警官 vs 悪徳警官 vs ロシアンマフィア(+メキシカンマフィアがプラスアルファ)という三つ巴で、視点も正義の警官と悪徳警官両方だから、どう見ていいのか分からないんですよ。

結局強盗メンバーが一人ずつ没落していって、最後はロドリゲスがリーダーを裏切ったものの、刑事ジョフリーに殺される、という展開ですから、成り行き任せというか…

もう少し、ストーリーをしっかりしてほしかったな~。

でも治安の悪さの描写とか、メキシカンマフィアの迫力とか、アクションシーンとかは緊迫感があって非常に良かったです。赤煙筒をまき散らしながらのシーンは妙に迫力ありました。(赤煙筒は銀行の貸金庫から持ち出したブツの中に仕込まれていたもののようです。)